畑ごよみ12-1 2017

好調だったコンビニの売り上げにかげりが出ているというニュースが流れていた。介護知識のあるスタッフを店に配置して、相談にのりながら介護商品の売り上げを伸ばすなど、新しい取り組みを始めるところもあるそうだ。

高齢化と少子化対策が、話題にならない日はないほど。「今頃慌てて泥縄の政策を打っても、遅いわ。女たちは子供を産まなくなってしまったのよ」と、友人はつぶやく。この町でも農業後継者に限らず、子持ちの家族の転入は大歓迎、片田舎の過疎の町の話ではない、東京へ1時間半の地でだ。

そんななか、役場の職員が農業研修希望の女性を連れて来た。34歳、4児の母、お連れ合いもいずれは一緒に農業をするつもりだが、今はまだ、という人だった。私は面白い出会いになるかもしれないと浮き立つ心を抑えて、「農業で稼いでいくのは甘くないから、それなりの覚悟が必要」「生きものの世話に休みはない」「暑い夏は朝5時から」「・・・」1週間後に体験に来た彼女は、重いコンテナを力強く持ち上げて、やる気を見せて作業に加わった。

私は歳をとった。廃業するにはまだ早いが、この規模を続ける力はもうない。後継者は周りに育った。独立営農して子供を育て地域にも貢献している。有機で長年使いこんだいい畑がある。出来不出来を飲み込んで、野菜が届くのを待っていてくれる会員さんがいる。体験しに海外から途切れることなく若者が来てくれる。申し分ない今を生きながら、今日の続きに明日はない、と思う自分もいる。それがまさに『老い』なのだろう。

ずーと、いさぎよくやめようと思っていた。しかし、老いるということはそんな生易しいものじゃない、ということに最近気が付いた。他人から見たら見苦しくても最後まで持てる力を使って、その日その場を生きる、それが百姓なんだ。

70歳のおばぁの独り言です。私より高齢の会員さんが沢山いらっしゃいます。会員さんの台所を思いながら、もう少し畑を続けます。畑は私の生きがいですから。

 ここまでの秋野菜は秋の大雨の影響を受けながらもなんとか収穫にこぎつけましたが、この後のキャベツ・白菜が不足気味。生育途中で真冬を迎えてしまいました。根菜類の大根・人参・イモ類と長ネギは、沢山あります。ご希望がありましたらお知らせください。


 

 

 

 

 

みんな初めてのミカン狩り体験で大喜び。今では品種改良が進み、寄居町より北でも収穫になりますが、昔はミカン栽培の北限と言われていました。山間の道の南斜面に何軒もの小さな観光ミカン園が続いています。