畑ごよみ7-1
初めまして、高橋景次です。1年間ほど勤めた農業法人を退職し、7月より皆農塾での本格的な研修が始まりました。自分が勤めていた農業法人は米・麦が中心で、その合間にネギ・ショウガ・サトイモ等を出荷しておりました。
農機具の販売もしておりましたので、トラクターは、下は17馬力のものから100馬力を超えるものまで数台所有しておりました。(自分は大きいトラクターには乗させてもらえませんでしたが・・・。でも「乗っていいよ」と言われてもお断りしていたと思います。それぐらいでっかくて怖いのです。)
教習所に通い大型特殊免許を取得して初めて乗ったトラクターは50馬力のものでした。50馬力といえども後輪は自分の背丈ぐらいあります。その50馬力で300㎡ぐらいの小さな畑を整地するために走らせたのですが、かえって畑がぐちゃぐちゃになってしまいました。しばらくその畑の前は恥ずかしくて通れなかったことを覚えております。
その後17馬力に乗ったときは、たとえ運転ミスでトラクターがひっくり返りそうになったとしてもすぐに飛び降りることができそうな安心感があり、落ち着いて畑を走らせることができました。
でも「やっぱり鍬の方がいいなあ」とそのとき思いました。
皆農塾で「鍬(クワ)」といえば、土を掘り返して耕す頑丈な鍬ではなく、土へ食い込むようにして使うさく切り鍬を指します。皆農塾で初めてこの「鍬」をつかったときは、なかなか思うように土がのってくれずに手を焼きました。それにくらべて恵子さんは小さな体で大きな鍬を思い通りにあやつっていきます。さすがこの道30年です。腰を使うのがコツなようです。若い勝さんは自分の倍くらいのスピードで鍬を使いこなしていきます。小一時間、鍬を使って腰が痛くなりましたが、「やっぱりトラクターの方がいいなあ」とは思いませんでした。
左が掘り起こし用の万能ぐわ、右がさく切り鍬2種類
サツマイモを植え付ける畝をたてたり、キャベツの防虫ネットが風に飛ばされないように土をのせたり、ネギの土寄せをしたりと、畑でこの鍬の活躍する場は多いのです。はやくこの鍬をうまく使いこなせるようになって、おいしい野菜を作れるようになりたいと思います。 (高橋)
会員でもある友人からのメール、
ニュースをひとつ。国連で、核廃絶の条約を制定しようと会議が行われています。日本は、当然?ですが、会議に入っていません。私の姉は2歳前に被曝しており、その会議に出席するため、ニューヨークに行ってきました。その様子が、いくつかのニュースで放映されていました。その時に折り鶴を持って行って、会議の議長に廃絶を求める署名用紙と一緒に手渡すところも映っていました。折ったのは、101歳になる、義母です。
平和への祈りを捧げます。(K)
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