私達の有機農業
私達は自然の循環に無理をかけない農法で、みなさまが安心して食べられる、おいしい野菜作りを常に心がけ、化学肥料・農薬を使用せずに、微生物の力を利用した自家製堆肥と有機肥料を使用して未来へ持続可能な農業を目指しています。
皆農塾で使う堆肥の原料となる有機物は、すべて地元で集めたもです。
もみ殻、麦わら、稲わら、落ち葉などを動物の床に敷いては積み重ねながら堆肥を作ります。
また私達が畑で使う有機肥料は、私達が飼育している鶏の鶏糞のみです。
皆農塾の鶏達は、一般的なケージ飼いではなく、稲のもみ殻と炭が敷き詰めた鶏舎の中で健康に育ちます。
また、鶏の飼料にもこだわり、遺伝子組み換え飼料や抗生物質も一切与えていないので、
卵を安心して食べられるのはもちろんのこと、畑で使う鶏糞も安心して使用できる自慢の肥料です。
この肥料で30年使いこんだ畑は土自体が栄養たっぷりに育っています。
あまりの野菜の出来に僕も野菜作りの腕があがったなー!と、勘違いする事もありますが、新しく借りた畑で野菜を作ると全然うまく育たず、やっぱり腕より土の力だなーと気づかされます。
私達の無農薬・有機野菜セットには、隔週で書いている畑ごよみをお入れしています。
作物の育っている風景を思い浮かべながら食べると、きっとより一層おいしい食事を味わっていただけると思います。
春の野菜セット(3月下旬~6月上旬)
温かい日差しがポカポカと届いてくる3月。寒い冬を越した作物が一斉に花を咲かせ、寄居に春がやってきました。やさしい苦味を含む春の菜花は、この季節だけの旬の味です。
3月から4月の春の端境期では、自然のままの環境では畑には野菜が菜花しかない時期もあります。
そのため、真冬のうちからビニールトンネルを利用して大根や人参などを育てています。
5月に入ると、新玉ねぎ・エンドウ・ブロッコリー、カリフラワー・キャベツ・レタス、新ジャガ、インゲン、と春野菜の緑が畑一面にひろがります。
夏の野菜セット(6月中旬~9月中旬)
蒸し暑くなり、ムシムシとした気候の中、遂に梅雨の時期がやってきました。
春の野菜は「もう限界だー」という感じで花を咲かせ、葉っぱは溶けてきます。
春野菜の後、すぐに夏野菜の収穫をするため、極寒期から「温床」で苗を育てきたズッキーニや胡瓜、
そして、雨よけハウスで大事に育てたトマトが取れだします。
7月になり梅雨が明け、夏も本番に入ると、ナスやピーマン、トウモロコシに枝豆、かぼちゃにオクラ等々、
次から次へと収穫になり、夏野菜食べ放題なセットになります。
沢山取れる時は増量のサービスもできますので、是非、好きな野菜を教えてください!
また、6月は合鴨農法の田んぼで田植えも始まり、小さな合鴨達が田んぼを駆け回ります。
秋の野菜セット(9月下旬~12月上旬)
夏も佳境に入ると、待ちにまった秋・冬野菜が取れはじめます。
秋の味の始まりは、初掘りの里芋やサツマイモです。
それから、小松菜・ベかな・かぶ・水菜・チンゲン菜に、ほうれん草など、色々な種類の菜っ葉が取れてきます。
10月に入り、涼しくなると夏野菜は姿を消していき、キャベツやブロッコリー、大根・人参など、
野菜はどんどんと秋の色に染まっていきます。そして、田んぼの稲は一面が黄金色に染まり、収穫の秋を迎えます。
冬の野菜セット(12月中旬~3月中旬)
寒い寒い冬がやってきました。寄居では、北風がびゅーびゅーと連日吹き荒れ、畑では手がかじかんで、痛いほど。
ですが、寒さに当たった冬の野菜は、自分の身を守るために、強く、そして甘くなっていきます。
寒い冬には、根菜をたっぷり入れた芋煮汁がおいしいですね。
12月には、一層甘くなった根菜類と、初掘りのゴボウを入れて、ボリュームたっぷりの野菜セットをお届けします。
2月に入り、極寒に達するとさすがに畑の野菜も傷んできますが、寒さを耐え忍んだ栄養たっぷりの冬野菜を食べて、どうか収穫の春をお待ちください。
そして3月。温かい日差しを感じると、今まで耐えてきた力を解放するかのように、冬野菜が一斉に花を咲かせます。その花を摘み取り、菜花として頂く。そして、季節はまた流れていきます。